2014年11月01日
言論への暴力、言論の暴力(三)
植村隆氏(元朝日新聞記者)の雇用問題

 

本日の[朝日新聞デジタル]によりますと、
“元朝日記者の雇用、来年度しない意向 北星学園大学長が会見”
とあります。

慰安婦問題の記事を書いた朝日新聞元記者の植村隆氏(56)が非常勤講師を務める北星学園大(札幌市厚別区)に、植村氏の退職を求める脅迫文が届くなどした問題で、田村信一学長は31日、植村氏との来年度の契約について、更新しないことを検討していると表明した。田村学長がこの日、記者会見して明らかにした。

(中略)

こうした対応に反発する一部の教職員は30日、「大学の自治と学問の自由を考える北星有志の会」を設立した。また、有識者らが結成した「負けるな北星!の会」も31日夜、札幌市内でシンポジウムを開催し、約220人が参加。同会メンバーは「言論テロに屈したように見られることになれば、社会へ与える影響は大きい」と述べた。

(後略)

私は北星学園大学への脅迫者を強く非難します。卑劣な行為です。しかしながらこの種の人間は常にいるのだし根絶できぬ以上、「最終的な決定ではないが、学生の安全を守ることを最重要事項として検討している」との、読売新聞に対する大学当局回答は、真っ当なものと思います。(何故私が「根絶できない」とするか疑問に思われる方は、「根絶する方法(法律)」を考えてみて下さい。成立するとお思いになりますか?)

「こうした対応に反発する一部の教職員」の言動も、私は有ってしかるべきものと思います。しかし、重大かつ根本的な抜け落ち、省略があります。意図してならば、隠蔽と言います。

それは植村隆元朝日記者の、「脅迫原因」についての見解、が一切出て来ないことです。植村隆氏は、自らに向けられている多くの疑念に対して、誠実に答えなければならない。疑いに対して、真っ向からの反論でも良いし、言訳・釈明でも良い。しかしだんまりは許されない。

私は植村隆記事を発端とする慰安婦強制連行記事を、言論による「暴力」と思います。朝日新聞、植村記者を、犯罪者と思います。私の誤解ならば、それを解いて貰わなければならない。口を拭って、何くわぬ顔での“復帰”は、許されないと思います。

 

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本文発信者は「野村かつよし」です。

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