「小泉再訪朝」
「大前研一通信」“電子町内会”での発言(ノムラの部分を抜粋している) |
2004/05/22 (土) 06:36
今日、小泉さんは北朝鮮を再訪します。 |
2004/05/22(土) 19:21(小泉総理記者会見直後)
今日の金正日との交渉を経ての、日本国民の「小泉支持率」推移に注目します。 |
2004/05/23 05:29
> そもそも、日本政府は北朝鮮に対して何も制裁措置を |
2004/05/23 06:07 > 今回帰って来た家族5人は、本来交渉のカードになど > なり得ないはずです。それをカードにしてしまったと > ころが日本政府の間抜けな所以です。 これは、無条件で返すべき、という意味においてでしょうか? ならば他の残された全員がそうですね。しかしそのような常識は金正日に通じません。恥も外聞もない無頼漢ですから、何でもカードにしますよ。 おそらく金正日の予期せぬ展開があるとすれば、地村・蓮池夫妻が、べらべらしゃべり始めることです。今回の五人は、何よりもこの夫妻にとって「とられた人質」であったのです。 |
2004/05/23 18:40
皆さんの云われることを、私はよく分かります。 |
2004/05/24 20:14 > 別に金正日が出て来る必要なんか無いのです。事務方 > 同士で話を詰めておいて、先方は家族の帰国を金正日 > に裁可してもらえば良いし、こちらはただ受け取りに行け > ば良いじゃないですか。 と云うことが「あの野郎」相手に実現したと思いますか? 私は思わない。私はそれをあり得ると考えるほど夢想的でありません。金正日をそんなまともな男と思わない。 今回の要点は三つありました。 1.残された家族8人の帰国(ジェンキンス氏ら3人は“来日”) 2.行方不明10名の消息 3.核・ミサイル問題 1.ジェンキンス氏は、本人に日本へ来なければならぬ理由がありません。いくら愛妻のもとへとは云え、言葉も分からず友人もいず、訴追の危険ある場所へ、強いて行かねばならぬ理由がありません。 2.この場で金正日が説明し訂正資料を出すなど、冷静に考えればそもそもあり得ないことです。「将軍様」がそんな手を汚すようなことを、やる訳がありません。「白紙に返した」のですから、これこそ事務方がやればいいのです。私は近々必ず(全部でなく)一部、新たな情報は出ると思います。 3.核は、金正日は絶対に捨てません。アメリカがやってもダメです。核の廃絶を云うより、金の廃絶を考えるのがスジです。核を捨てたら、自分の命運も尽きると、金は確信していると思います(そしてその通りです)。ミサイルは、当座は飛ばさないでしょう。日本のミサイル、「特定船舶入港禁止法案」は早急に成立させなければなりません。 7時のNHKニュースを見ましても、蓮池薫さんが今までになく多弁でしたね。 色々と動いていくでしょう。 朝鮮総連の「高評価」は当然のことです。将軍様のなさったことを最大に持ち上げぬはずはありません。それをもって小泉が「してやられた」証拠とするのは、きわめて短絡的です。 朝日、読売、毎日の世論調査では、すべて今回の小泉を高評価しています。朝日と読売では層が違いますが、それ故、全体としての傾向は見えると思います。私自身は、ここ数年で日本国民は随分成長したと思います。 |
2004/05/27 07:10 > 経済制裁をやっていれば十分可能だったはずです。 既に実現したことを、実現したかも知れぬ可能性を基準として批判することは、議論のようであって実は議論にならないと思います。「はず」について話しのしようがありません。歴史談義の「たら」です。現実に行われたことが目的に対してどの程度有効であったか、それを判定しなければなりません。相手が金正日という世界史的異常人間であることも条件に入れなければなりません。 昨日(5/26付)産経新聞「正論」欄に、クライン孝子さんが「見落とせぬ小泉外交のしたたかさ」という文章を出しています (アップについては筆者のご了解スミ)。東西ドイツの角逐を目の当たりにしてきた彼女の、一読の価値ある分析と思います。(小泉総理記者会見) 同じく今朝の産経は、 > 国民、冷静な「評価」下す メディアの「小泉批判」波及せず > 小泉首相の北朝鮮訪問をめぐる世論調査は各メディア > で行われているが、その結果は、メディアを通じて訪朝 > の一部始終を知った国民の多くがメディアの大勢とは異 > なる意見を世論調査で示したという点で、非常に興味深 > いものとなった。 > この落差について、稲増龍夫・法政大教授(メディア文化 > 論)は「マスコミが世論をリードできなくなっていることの表 > れだ」と指摘する。 > 稲増教授は「マスコミに世論がついていかないことは、メ > ディア社会の成熟といえるかもしれない。それをメディア > 自身がよく考えねばならない時代になったのではないか」 > と話している。 おそらく今回の国民の反応は「家族会」「救う会」「拉致議連」にとってショックだったでしょうし、他ならぬマスコミもビックリしたでしょう。自分の視点で判断する人が増えていると思います。 私は「家族会」「救う会」を今後とも応援しますし、ブルーバッジも(背広の横ポケットですが)常時装着を続けます。彼らの主張を間違いとは一切思いません。 それを踏まえて、小泉さんは今可能なできるだけのことをしたと思うのです。 |
2004/05/30 07:55
アメリカのキューバへの経済制裁はどうなっているんですか?
>> キューバ:120万人が反米デモ−−経済制裁に抗議キューバの首都ハバナで14日、米政府による新たな経済制裁の強化に抗議するデモがあり、政府発表によると、120万人が参加した。ここ数年で最大規模の反米行動で、「ブッシュはファシストだ」などと叫びながら、デモを繰り広げた。参加者の一部はイラク駐留米軍によるイラク人収容者虐待の写真を掲げた。 |
2004/05/29 21:38
この一文は根拠のない私の想像ですから、反論はお聞きしますが、再反論はできません。確たる裏付けのない文章です。 |
【附録】Sent: Friday, May 28, 2004 8:16 PM
今回の家族の皆さまの怒りは、私にはよく分かります。(本当は私が分かるようなレベルでないのでしょうが)。勿論、皆さまを非難・批判する気持ちにはなれません。そして実は、小泉総理もそうではないかと思います。 |
(追加) 2004/06/01 22:32 野村です。想像をもうひと言、付き合って下さい。 今日、北朝鮮船舶への適用を想定した「特定船舶入港禁止特別措置法案」が衆院国土交通委員会で可決されました。三日の衆院本会議で可決の見通しで、今国会成立は確実となったようです。これは確か北朝鮮が、この法案の成立は「宣戦布告とみなす」と、息巻いていたものです。 この国会で成立させるには、時間の余裕はありませんでした。ポーズでなく本気で成立させる積もりならギリギリのタイミングでした。そして小泉は成立させる積もりでした。6月早々には「特定船舶入港禁止特別措置法案」を衆議院で可決する、そうした場合、家族を取り返す目的には、そのあとの訪問では遅いのです。 その後では、小泉訪朝が成立しなかった可能性があります。成立しても「宣戦布告とみなす」法案が通過した直後に、将軍様が人質を返すことがあるでしょうか。 そんなことをすれば、将軍様が脅かされて云うことを聞いた、となるじゃありませんか。 勿論、訪問する必要ない(今人質が帰らなくてもいい)というなら話しは別です。 小泉は、金が、小泉再訪朝・家族返還によって、「特定船舶入港禁止特別措置法案」を小泉が本気で取り上げなくなるだろうとの希望を持つわずかな時間を狙って、金から五人を奪還したのです。 しかも、 ○守る限り制裁しない=守らなければ制裁する(つまりこの約束には何の意味もない) ○国際機関を通じて人道援助を行う→いつまで、の約束なし という間抜けた(金にとって)言によってです。(クライン孝子氏「見落とせぬ小泉外交のしたたかさ」参照) 今回の訪朝は決して「拙速」でなく、狙いすまされた絶妙のタイミングであったのです。 |
2004/06/02 23:29 > 制裁法案通過後に、あるいはもっと過激に海自護衛艦隊で > 半島日本海側封鎖をおこなった後に、小泉さんが「交渉はし > ない、後はどんな答えを金正日が用意するか、それだけだ」 > というだけで充分なような気がしてるんで。 日本と北朝鮮だけの問題と思いますか? > あるいはもっと過激に海自護衛艦隊で半島日本海側封鎖を > おこなった後に、 韓国はじっとしていますか? 私は、韓国民は北に連帯して「反日」で沸騰すると思います。中国もバックアップするでしょう。「半島日本側封鎖」というのがどの範囲かよく分かりませんが、公海でやるなら戦争になりますよ。日本はやれるんですか。「交戦権」を持っていませんよ、日本は。 今ですら尖閣、沖ノ鳥島周辺をうろつく中国が、日本の船舶通行を封鎖しないまでも邪魔をする可能性、大です。初歩のリスク管理としてアタマに入れておかねばならないでしょう。やれますか、本当に、日本は? 駒を一つ動かしたら、将棋が変わりますよ。 −−−−− 「特定船舶入港禁止特別措置法案」は明日衆院を通過するようです。今国会で成立するでしょう。北朝鮮の反応が見ものであり、その反応によって今回の小泉・金の得失が想定できます。北朝鮮はおそらく、おとなしいと思います。ジェンキン ス家族の再開を取りやめたりもしないでしょう。国民には「特定船舶入港禁止特別措置法案」の成立を教えもしないでしょう。と、予測します。 1.日朝会談の直後に日本政府を攻撃することは、それ(特禁法)を阻止できなかった将軍様の手抜かりを攻めることになる。 2.ジェンキンス家族の再開を取りやめたりすれば、食糧・医薬の援助がホゴにされかねない。 しかし、高級幹部は実情を知る訳ですから、金正日への評価は下がるでしょう。クーデターへの可燃ガスが、徐々にたまっていくと思います。 「特定船舶入港禁止特別措置法案」成立時の北朝鮮の反応は、面白いです。 約束しないより、約束して実行しない方が、よりコタエル場合があります。私は女性に度々やられました。
***(以下はメモ)*** 朝日新聞2004.06.03 |
2004/06/06 09:44 小澤さんの「小泉は売国奴」発言 2004/ 06/ 01 Vol.026 小沢一郎メールマガジン http://www.ozawa-ichiro.jp./ ◇夕刊フジ「剛腕コラム」188号 「小泉首相はテロリストに屈した」 ・・・「テロと断固として戦う−結局は口だけ」・・・ の中で小沢一郎氏は、 「・・・ これらを放置して、前回会談の2時間半を下回る、わずか93分間で会談を終えた首相の外交は「売国奴行為」「国賊的行為」であり、もはや首相はまともな精神状態の持ち主ではないことが明らかになった。」 と記しています。「売国奴」「国賊」「まともな精神状態・・でない」とは、正に罵倒ですね。 更に、2004.05.28毎日新聞によれば、 −−−上記より引用−−− 「僕も(自民党幹事長在任中の)90年10月、北朝鮮に出向いて交渉した経験がある。あの時は(北朝鮮に抑留されていた漁船)「第18富士山丸」の船長さん(紅粉(べにこ)勇氏)たちの救出が大きなテーマだった。深夜にたたき起こされ、北朝鮮側が「船長らは犯罪を犯した、と文書に明記しなければ帰さない」と言ってきたと知らされた。 その時、僕は「バカなことを言うな、絶対に書くな」と主張して押し通した。その声が隠しマイクで(北朝鮮側に)聞こえたらしく、交渉の席に戻ったら北朝鮮側が態度を変えて折れてきた。政治家は主張すべきことは主張しなければならない。小泉首相には、日本の代表としての自覚がまったくなかったと言わざるを得ない。(談) −−−引用、終わり−−− とあります。そこで紅粉船長事件での小沢さんの行動を調べました。小沢さんと土井さんが紅粉船長を平壌へ迎えに行きます。 「電脳補完録」 http://nyt.trycomp.com:8080/modules/news/article.php?storyid=2365 金丸訪朝団の悪夢、によれば、 −−−上記より引用−−− 結局、金丸訪朝団は、「戦後四十五年間の謝罪と償い」という主権国家として信じられない3党合意を結ぶ。そして、紅粉船長等の釈放に「前向きな回答」をもらうのである。翌、10月に自民党の小沢一郎幹事長と社会党の土井たか子委員長が平壌に出迎えに行き、ようやく釈放された。この時、小沢・土井の二人は以下のような「礼状」を書かされている。 『自由民主党と日本社会党はこれまで多年にわたり、第十八富士山丸船員の釈放のための切なる要請を行ってきました。この要請を考慮した朝鮮労働党の勧告に従い、今般、朝鮮民主主義人民共和国政府は、共和国の法律を侵害した罪で一五年の労働教化の刑罰を受け服役中の第十八富士山丸の紅粉勇船長と乗浦好雄機関長を人道的見地から大赦令を実施し釈放のうえ日本に返すことにしました。自由民主党と日本社会党は人道主義的立場から第十八富士山丸船員に対して寛大な措置を取られた朝鮮労働党と朝鮮民主主義人民共和国政府に深い感謝の意を表します。自由民主党と日本社会党はこの際、両名が共和国の法律を二度と犯さないようにし、帰国後、両名の言動が日朝友好関係発展に支障を与えることのないよう、あらゆる努力を約束します。』 北朝鮮が二人を不当に勾留したことを「正当」なものとして認め、「寛大な措置」に「深い感謝」の意を表しているのである。さらに、「帰国後、両名の言動が日朝友好関係発展に支障を与えることのないよう」、つまり紅粉船長等二人の口をふさぐという民主主義国家の政党の代表者として自殺行為とも言える約束までしてきている。 −−−引用、終わり−−− と、あります。 |